こんちゃ!

屋内で行われることの多いミニ四駆レース。
今でも屋外で行われてるのは一部の地域でのレース、あと東京の公式大会とかかな?

雨天レースってあまりイメージがわかないんですが、先日ツイッターで衝撃の動画を拝見しまして・・・
実際このレースに参加した方からも、マジで走らなくて泣いたってメッセージいただきw

まずはこの動画をご覧ください。

11月に行われた風の丘ミニ四駆レースの様子⇒
えー!!
こんなに走らなくなるもの!?(笑)

雨で路面が滑り全然グリップしていない。

雨対策としてレインタイヤの準備ももしかしてしておいたら損はないんじゃないかって思って調べてみたんですよ・・・

そしたら・・・雨の中で有効なレインタイヤの情報はネットを探してもほぼ出てきません。
すでに失われた技術となってしまったのでしょうか・・・。


自動車レースの中ではレインタイヤは常識的なものです。
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例えばF1のタイヤでもスリックタイヤ(ドライ)やレインタイヤ(ウェット)での使い分けもされていますし。




雨で路面が滑るメカニズムも調べてみました。

ご存じの方もいると思いますが雨の路面でスリップするのは
「ハイドロプレーニング現象」
と言います。

濡れた路面や水の溜まった路面を走行中に、タイヤと路面の間に水が入り込み、車が水の上を滑るようになりハンドルやブレーキが利かなくなる現象のことです。
別名「水膜現象」とも言います。分かりやすく説明すると「車が水の上に浮く(タイヤが空転する)」状態です。
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高速走行時などに起こる現象なのですが、スケールの小さなミニ四駆でもこのハイドロプレーニング現象が起きている可能性がありますね。



であれば!!
ハイドロプレーニング現象を起こしづらいタイヤを選択すれば雨の路面も攻略できるはず!




【検証】最強のレインタイヤを探せ!!

今回は以下のタイヤを候補にレインタイヤの実験をしていきたいと思います。

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用意したタイヤと径は
➀スーパーハードタイヤ(26mm)
➁スパイクタイヤ(31.5mm)
③オフセットタイヤ(26mm)
➃レストンスポンジタイヤ(24mm)
➄シリコンバレルタイヤ(31mm)
⑥トレッドパターンタイヤ(25.5mm)
⑦低反発スポンジタイヤ(26mm)

の7種です。

同時に事前アンケートで集計、アイディアも募集してみました。あざーす!


でも雨天時のレースはそう無いので経験してる人はごくわずか。
実際走らせてみないと分からないですよね・・・

ゴムって水の膜出来たら簡単に滑るし、トイレの掃除後とかねw
でも溝あれば滑りにくくはなる?
スポンジも効果ありそうではあるけど最近流行りのスポンジ底のスニーカーってマジで水で滑る。。
幕を作らないようにオフセットやスパイクピンみたいなものなら水を書き出して速い!?

結果はどうなるやら。


いざ実験!!

用意したのはJCJCコース+αのグリップしないとキツイよレイアウトです。
すぺ
バンクとウェーブで出来るだけ減速させてグリップ具合を試します。

マシンはB-MAXマシンを使用していますがさすがに水浸しになるのでベアリング関係は抜いておきましたw
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車重は139gなので割りと標準的なB-MAX車両ではなかろうか。

家の中からかき集めた精鋭ぞろいのタイヤたち。
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この中にレインタイヤとして性能を発揮できるタイヤはあるのでしょうか。

ちなみにですが今回は低反発スポンジタイヤは中径ホイールに使用しました。
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説明書によると低反発スポンジタイヤは大径ナローホイール用ということでしたが、このスポンジが割りとしっかりめのスポンジなので中径ホイールで十分な気もします。
スポンジ!?って毛嫌いする人もいるかと思いますが、スイカタイヤなにそれ?ペラタイヤ!?はぁってくらいマジで跳ねないので一度触ってみて欲しいタイヤです。



今回は動画にまとめてみましたのでこちらをご覧ください!




検証した動画を秒数計測して分析してる人なんて居ないんですが、、、やりましたw







レインタイヤまとめ⇒

今回の実験では雨の日のレースを想定して最強のレインタイヤを考えています。
なので実際のタイム計測で速かった大径2種のタイヤは31mm径だったりするので、現代ミニ四駆のオープン車両にはスペースの問題で、そのままポン付けというわけにはなかなか行かないかと思います。
実際B-MAX車両でもスパイクタイヤはサイドステーギリギリで1mmほどしか隙間が無く実用的とは言えない感じはします。
(ベテランさんにスパイクのピンを全部短くカットして使うと良いと聞きました)

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圧倒的な性能を発揮したのは「低反発スポンジタイヤ」でした~!

ズブズブに水を吸ったレストンスポンジタイヤとは対照的に水を奥まで吸わない低反発素材が水の膜をものともせずに加速していました。
しかも跳ねないというのはレインタイヤとしては最高なんじゃないかと思います。

ただ立体レースであるということを考えてスポンジ素材を嫌うのであれば「オフセットタイヤ」「トレッドパターンタイヤ」がオススメです。
ただトレッドパターンはペラ化などの径変更が出来ない種類ですので、オフセットタイヤを好みの径にしておくというのも手で、オープン車両に取り付けられる現実的なタイヤはこのあたりかなと思います。


結論としてレインタイヤとして最適なのは
「低反発スポンジタイヤ」

次点で
「オフセットタイヤ」
「トレッドパターンタイヤ」

だと思います。

径を考えないで性能で言うと「スパイクタイヤ」「バレルタイヤ」も食い込んできますが、そもそも径が大きいので良いタイムが出やすいという面もあり検証に難はありましたし、実際にレースで履き替えることを考えると上記のような26mm中径までが使いやすいのかなと思います。
レストンスポンジと低反発スポンジではここまで性能差が出るか!と驚きの結果になりました。

コロコロで見た縦ミゾを入れる改造もありますが、おそらくあそこまで水を吸うと意味はないと感じます。
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調べてみますと2014年東京大会は雨天でのレインレースとなったようです。
水しぶきをあげて走るミニ四駆はなかなか見慣れない光景ですね・・・。

参考資料⇒

この雨でブレーキ効かない中のフジヤマチェンジャーとか地獄かw
(854) ジャパンカップ2014東京大会1フジヤマチェンジャー - YouTube

(854) 参戦!! 【公式大会】『ミニ四駆ジャパンカップ2014 東京大会1』2014.6.22 / Mini4WD Japan Cup 2014 - YouTube

ここからは憶測入りの意見ですが、これまでレインタイヤは縦ミゾを入れて水はけを良くするものが良いとされていましたが、この実験で思ったのが
「ハイドロプレーニング現象」を回避するためにはミゾに水を逃がすというよりは、タイヤの接地面積を減らして早急に水分の逃げ場を確保する方がスピードが出せると思いました。

また小径より大径の方が空転しないので有利かもしれませんが、取り付けに難があるということも分かりました。
もちろん重量によってその比率は変わるものだと思いますがミニ四駆の重量ではこっちの方が効果ありそうですよね。
バレルタイヤ、スパイクタイヤ、そしてオフセットタイヤがその代表格だと感じましたし、さらにはコンパウンドの柔らかいシリコンタイヤなども有効だと感じます。
雨で気温が低いという条件下ではありましたがおそらく炎天下で雨天という条件でもなければ柔めのタイヤが雨では強そうです。

以上最強のレインタイヤ探しでした!
いつか誰かの役に立ちますように・・・。

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↑祭りのあと

ではまた。